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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻10号

1999年10月発行

文献概要

臨床経験

経皮電流刺激装置(TENS)による月経痛の治療効果

著者: 東尾聡子1 坪倉省吾1 後山尚久1 植木實1

所属機関: 1大阪医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1323 - P.1327

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 経皮電流刺激装置(transcutaneous electricalnerve stimulation:TENS)とは,ゲートコントロール(入口制御)の伝達理論に基づいた非薬物的な疼痛軽減法であり,経皮的に微弱な電流を末梢神経に与えることにより痛みの信号を脊髄に進入する部位で遮断するものである.
 今回われわれは,12例の機能性(原発性)月経困難症患者における月経痛に対し3周期のTENS装着を行った.その結果,自覚症状としての月経痛は有意に緩和し,鎮痛剤の使用回数も有意に減少,また半数の症例では鎮痛剤の使用中止に至った.患者の印象も第1周期で半数がよくなったと回答し,第3周期ではその比率は70%に増加した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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