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今月の臨床 不正性器出血—原因と対応 腫瘍
2.子宮内膜癌
著者: 児玉順一1 工藤尚文1
所属機関: 1岡山大学医学部産科婦人科
ページ範囲:P.1373 - P.1375
文献購入ページに移動 子宮内膜癌は,本邦においても近年その罹患率が上昇傾向にある重要な疾患である1).子宮内膜癌の危険因子として,肥満,少妊少産,高血圧,糖尿病および悪性腫瘍の既往などが知られている2).
典型的な症状は,不正性器出血であり,ほとんどの子宮内膜癌患者に認める.実際,わが国における老健法による子宮内膜癌検診の対象としては,最近6か月以内に不正性器出血があったもので,①年齢50歳以上,②閉経以降,③未産婦であって,月経不規則のいずれかに該当するものとなっている.たとえ少量の出血であっても,とくに閉経周辺期あるいは閉経後の女性においては,いつも子宮内膜癌を念頭において診察を行うことが重要である.
典型的な症状は,不正性器出血であり,ほとんどの子宮内膜癌患者に認める.実際,わが国における老健法による子宮内膜癌検診の対象としては,最近6か月以内に不正性器出血があったもので,①年齢50歳以上,②閉経以降,③未産婦であって,月経不規則のいずれかに該当するものとなっている.たとえ少量の出血であっても,とくに閉経周辺期あるいは閉経後の女性においては,いつも子宮内膜癌を念頭において診察を行うことが重要である.
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