文献詳細
今月の臨床 不正性器出血—原因と対応
腫瘍
文献概要
腟および外陰癌の症状として不正出血を認めるのは,通常はいずれも臨床進行期がII期以上と進行した症例においてである.とくに外陰癌においては,III〜IV期症例でも出血をほとんど認めないことも多い.腫瘍の増殖が著明となり,比較的深いびらん面や潰瘍を形成するに至った場合においてのみ,少量から中程度の不正出血を認める.
臨床的に最も鑑別を要する疾患としては,強い炎症を伴った腟壁損傷や急性期の外陰ヘルペスなどが挙げられる.確定診断には,病理組織診断が重要である.腟・外陰癌の「不正性器出血」への具体的な対応としては,最終的には両疾患の原因,疫学,臨床進行期分類,症状,診断,予後を理解したうえでの治療方針とインフォームドコンセントといえよう.以下にこれらの事項に関し簡潔に述べるが,さらに詳細が必要であれば文献1を参照されたい.
臨床的に最も鑑別を要する疾患としては,強い炎症を伴った腟壁損傷や急性期の外陰ヘルペスなどが挙げられる.確定診断には,病理組織診断が重要である.腟・外陰癌の「不正性器出血」への具体的な対応としては,最終的には両疾患の原因,疫学,臨床進行期分類,症状,診断,予後を理解したうえでの治療方針とインフォームドコンセントといえよう.以下にこれらの事項に関し簡潔に述べるが,さらに詳細が必要であれば文献1を参照されたい.
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