icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻11号

1999年11月発行

文献概要

今月の臨床 不正性器出血—原因と対応 腫瘍

5.ホルモン産生卵巣腫瘍

著者: 沼文隆1 尾縣秀信1 加藤紘1

所属機関: 1山口大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.1384 - P.1387

文献購入ページに移動
 成熟卵巣の大きさはほぼ母指頭大,扁平楕円形で,重さは約6gと小さい.しかし,月経周期に伴い機能・形態ともにダイナミックに変化し,また腫瘍化するとその組織像は多彩である.卵巣腫瘍は臨床的に特徴的な症状に乏しく,とくに悪性腫瘍の場合はsilent diseaseあるいはsilent killerなどとも呼ばれる.
 数多い卵巣腫瘍のなかでホルモン産生腫瘍の頻度は,全卵巣腫瘍の約0.8〜1.2%,全充実性腫瘍の約8%程度1)とされ,その産生ホルモンの内分泌活性により特異的な徴候を示す.ステロイドホルモン産生腫瘍では不正性器出血をきたすことも多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?