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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻11号

1999年11月発行

連載 OBSTETRIC NEWS

羊水量測定に有用性はないのか?

著者: 武久徹

ページ範囲:P.1412 - P.1413

文献概要

 分娩前胎児管理試験における羊水量測定は不可欠で,分娩予後を予知する手段としても羊水量の測定は有用と考えられている.羊水量の測定方法として,four quadrant techniqueによるam—niotic fluid index(AFI)は,測定の簡便性と有用性を示す証拠が豊富にあることから,最も一般的に採用されている.しかし,最近,AFIに基づく羊水過少症による分娩予後不良の予知力に疑問が持たれている.また,羊水ポケットの二方向測定による羊水量測定はより感度が高いという報告もある.
 ミシシッピー大学のChauhanらは,上記の2方法による羊水過少症や羊水過多症の診断は信頼度が低いことを示してきた(表1)(OG 86:9,1995;J Reprod Med 40:561,1995;AJOG175:757,1996;J Perinat 17:221,1997).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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