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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻12号

1999年12月発行

今月の臨床 産褥の異常と対策

乳腺の異常

2.乳腺炎

著者: 大谷徹郎1 丸尾猛1

所属機関: 1神戸大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.1476 - P.1477

文献概要

乳頭炎,乳輪炎
 産褥期において乳頭,乳輪は新生児の強い吸啜にさらされる.この吸啜によって乳頭上皮の剥脱,亀裂,びらんなどに続発して起こる表在性の炎症が乳頭炎,乳輪炎である.乳頭炎,乳輪炎はそれ自体では大きな問題とはならないが,この部位からの細菌の侵入は乳腺炎の原因となるので予防が重要である.そのため妊娠中から乳頭部のマッサージを行い,扁平あるいは陥没乳頭の改善をするとよい.
 治療には抗生物質軟膏の塗布を行い,炎症が強い場合には抗生物質の全身投与も考慮する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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