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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻12号

1999年12月発行

文献概要

今月の臨床 産褥の異常と対策 精神疾患

1.マタニティブルーズ

著者: 千石一雄1

所属機関: 1旭川医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1481 - P.1483

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 産褥期は母体にとって環境が激変する時期であり,精神的にも身体的にも種々のストレス,負担が重なる不安定な時期である.したがって,従来より産褥期は精神障害の好発時期として疫学調査からも明らかにされている.産後の精神障害は研究者により分類はまちまちであるが,マタニティブルーズ,産後うつ病,産後精神病に分けて取り扱われている現状である.
 1973年にPitt1)により名づけられたマタニティブルーズ(マタニティブルー)は通常一過性で,短期間で改善する軽度の情動障害であるが,より重篤な産後うつ病,精神障害へと移行する例もみられ,また,その前兆となりうることからも注目される.しかし,現在においてもその原因,病態生理は十分明らかにされているとはいえない.本稿ではマタニティブルーズの診断,成因とその取り扱いに関し概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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