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今月の臨床 産褥の異常と対策 その他の異常
1.子宮下垂・子宮脱
著者: 臼井直行1 三橋直樹1
所属機関: 1順天堂大学伊豆長岡病院産婦人科
ページ範囲:P.1512 - P.1514
文献購入ページに移動 子宮脱の発生機転は,分娩や重労働をはじめさまざまな因子が重なり合い,骨盤底筋群および子宮を支える諸靱帯,とくに基靱帯の裂傷や過伸展で起こるとされている.分娩前後にみられる子宮下垂や脱はしばしば経験されるものであり,高度のものでは妊娠中に頸管浮腫をきたし,出血や破水を伴い対処に苦慮することがあるが,多くは軽度のもので産褥期に自然に改善されることが多いため,比較的軽視されやすい傾向がある.しかし,この問題は尿失禁や性生活に密接に関与しており,もっと重視すべきものである.
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