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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻12号

1999年12月発行

連載 病院めぐり

庄原赤十字病院

著者: 村尾文規1

所属機関: 1庄原赤十字病院

ページ範囲:P.1529 - P.1529

文献概要

 庄原市は,広島県の北部に位置し,島根,鳥取,岡山3県の県境に近い山間の町で,近郷,近在を含めた医療圏の人口は5万人にすぎない.しかし,当院の1日の平均外来患者数は800名を超え,1か月の平均手術件数も200件を超えていることからも,市民の期待のほどが窺え,中核病院としての機能を十分に果たしているといえる.
 さて,当院のルーツは,大正末期に設立された私立庄原病院にまで遡ることになる.紆余曲折を経て,日本赤十字社広島県支部の求めに応じて委譲され,正式に庄原赤十字病院と呼称されることになる.原爆の被災者を受け入れたとの記録も残されており,往時を語るうえで,忘れてはならない歴史的意義を有する病院といえる.この山間の小さな町に,病院を設立した先駆者達のご苦労と気概には,ただ敬服するのみである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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