文献詳細
CURRENT RESEARCH
組織学的黄体退行Structural luteolysisについて
著者: 遠藤俊明1 工藤隆一1
所属機関: 1札幌医科大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.1541 - P.1550
文献概要
SLの段階では劇的な黄体組織の縮小が認められるが,この言葉をラットで定義したのがMalvenである.Society for the Studv ofReproductionでご本人にお会いしたとき.彼はこのprolactinによるSLの発見を“by acci—dent”と表現した.というのは下垂体を摘除したラットに,ラットではluteotropic factorであるプロラクチンを投与する予定でいたときに,ラットの到着が遅れたために下垂体摘除後24時間以上経過してプロラクチンを投与した,そのためプロラクチンは黄体を縮小させるというまったく予想外の結果をもたらした.つまりこれにより,プロラクチンのサージが黄体を縮小させていることが後に判明した.このようなby accidentに恵まれるのを夢見て研究を続けている.
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