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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻2号

1999年02月発行

今月の臨床 GnRH療法の新展開

GnRHの基礎

3.GnRHアゴニスト—種類・特徴・使い分け

著者: 植村次雄1 大庭信彰1

所属機関: 1横浜市立大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.148 - P.151

文献概要

 GnRHは10個のアミノ酸からなる視床下部ホルモンであり,下垂体前葉のゴナドトロピン分泌細胞に働き,LH,FSHを分泌させる.GnRHは1,2位のアミノ酸によりGnRHレセプターと結合する.このホルモン—レセプター複合体はペプチダーゼにより分解されるが,結合部位より離れた6位のアミノ酸,グリシンを置換して分解酵素の作用を受けにくくし,安定化したものがGnRHアゴニストである.この位置のアミノ酸を他のL型アミノ酸に置換しても活性値は上昇しないが,D型アミノ酸に置換すると活性値が上昇する.さらに10位のアミノ酸であるグリシンアミドをアザグリシンやエチルアミドに置換するなどの誘導体化を行うと受容体との結合能力が上昇する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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