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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻2号

1999年02月発行

今月の臨床 GnRH療法の新展開

GnRHパルス治療—適応基準と問題点

1.思春期遅発症

著者: 中井義勝1

所属機関: 1京都大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.156 - P.158

文献概要

思春期発現の機構
 思春期(puberty)初期になると睡眠と同期してpulsatileなゴナドトロピンの分泌が増加し,中期では昼と夜の濃度差が大きくなり,後期では昼のレベルも上昇する.ゴナドトロピンの増加と並行して性ステロイド(男児ではテストステロン,女児ではエストロゲン)が増加,性腺や外性器も発育し,二次性徴が出現する.このような下垂体からのゴナドトロピン分泌の増加は,視床下部からのGnRHのpulsatileな分泌による.思春期にこのGnRHのpulsatileな分泌増加が発来する機序は現在不明である.脂肪組織より分泌される満腹因子レプチンは,摂食抑制作用と交感神経賦活作用に加えて,思春期のゴナドトロピン分泌増加にも関与する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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