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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻2号

1999年02月発行

今月の臨床 GnRH療法の新展開

GnRHアゴニストによる治療—適応基準と問題点

9.乳癌

著者: 寺田督1 打出喜義2

所属機関: 1てらだクリニック 2金沢大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.200 - P.201

文献概要

 乳癌はホルモン依存性であり,乳癌に対する内分泌療法として外科的内分泌療法(卵巣摘除,副腎摘除,下垂体摘除)が施行されたが,近年,手術侵襲がなく,副作用の少ない内科的内分泌療法(薬物療法)へ移行した.しかも,患者の手術後のquality of lifeを考慮に入れた縮小手術(乳房温存を含め)に伴い,術後補助療法としての全身療法がますます重要性を増した.さらに,進行・再発閉経前乳癌患者に全身療法が第一選択されており,内科的内分泌療法の必要性が高まった.この内分泌療法のなかで,GnRHアゴニストは閉経前乳癌患者に対して,卵巣摘除による治療効果に匹敵する効果(表1)が報告されている1).本稿では,閉経前乳癌患者に対するGnRHアゴニストの適応基準と問題点について考察したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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