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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻2号

1999年02月発行

文献概要

連載 Estrogen Series・35

アジア系米国女性における豆腐摂取と乳癌の関係—大豆のエストロゲン作用

著者: 矢沢珪二郎1

所属機関: 1ハワイ大学

ページ範囲:P.210 - P.211

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 米国に居住するアジア系米国人では白人に比較して乳癌発生率が低いが,他方,アジアに居住する人々の乳癌発生率よりもかなり高率である.同じアジア人種でありながら,その環境の変化が内分泌機能になんらかの変化をもたらし,それゆえにこのような差異がみられるのであろうか? 著者らはアジア系米国人にみられる食物摂取成分の相違,とくに豆腐に代表される大豆製品の摂取量の相違性に着目し,それにより乳癌発生率の相違を部分的にでも説明することが可能なのではないか,と考えた.
 著者らはロスアンゼルス,サンフランシスコ,ハワイに居住する中国系,日系,フィリピン系の女性を対象にpopulation-based case-controlstudyを行った.すなわち,1983〜87年に原発性の乳癌を診断された597例のアジア系女性と,同時期に年齢,居住地域,などをマッチさせたコントロール966例とを比較検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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