文献詳細
原著
進行子宮肉腫における予後因子
著者: 佐藤慎也1 鎌沢俊二1 高橋正国1 島田宗昭1 大石徹郎1 入江隆1 皆川幸久1 紀川純三1 寺川直樹1
所属機関: 1鳥取大学医学部産科婦人科
ページ範囲:P.221 - P.223
文献概要
16例中9例(56.3%)が死亡した.予後因子別の検討では,年齢,組織型,リンパ節転移の有無で生存率に差はなかったが,Ic期症例の予後はII期以上の症例に比して有意に良好であった.化学療法のレジメンや放射線照射による累積生存率の差はなかった.多変量解析による検索では,臨床進行期のみが独立予後因子であった.進行子宮肉腫の重要な予後因子は進行期であり,手術による完全摘出のみが確実な治療であることが示された.
掲載誌情報