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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻3号

1999年03月発行

今月の臨床 新生児トラブルの初期対応—産科医へのアドバイス

顔貌・体型の異常と外表奇形

2.腹部膨満・陥没

著者: 千葉力1

所属機関: 1青森市民病院小児科NICU

ページ範囲:P.300 - P.301

文献概要

 最初の適応期間の後には,正常な新生児の腹部は軟らかで,膨満していないはずである.嘔吐,膨満,唾液分泌過剰,哺乳不良などの症状1)は胃腸疾患の客観的な徴候である.通常これらの所見は看護婦によって最初に気づかれる.鑑別診断はまず病歴を振り返ることから始める.身体所見はまず視診,次に聴診をして,腸雑音が存在するかどうかを確認する.その後に腹部の各4分の1区分ずつ触診し,手に触感される腫脹を調べる.もし腹部の触診に対し異常に痛覚があれば新生児は啼泣したり、警戒したりする.直腸を視診して鎖肛や同時に合併する直腸・会陰瘻孔を除外する.
 本稿では,腹部膨満・陥没について,鑑別診断と初期対応としての検査・処置について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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