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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻3号

1999年03月発行

今月の臨床 新生児トラブルの初期対応—産科医へのアドバイス

顔貌・体型の異常と外表奇形

3.口唇裂・口蓋裂

著者: 石川浩一1 若松信吾1

所属機関: 1東京女子医科大学第二病院形成外科

ページ範囲:P.302 - P.304

文献概要

 口唇裂・口蓋裂は顔面の先天性裂異常の一連疾患であるが,披裂がどの部位までか,片側か両側かにより手術の時期や方法が異なる.出生時に心奇形などの合併がなければ緊急性はない.それぞれの症状に成長を考慮した手術時期があること,手術により十分な改善が得られることを両親に説明し.患児の将来への不安に対するメンタル・ケアを行う.最近の進歩は,総合的治療が形成外科,言語療法,矯正歯科,耳鼻科,産科、小児科などのチーム・アプローチによりなされるようになったことである6).手術は整容と機能の両面を考慮して行われるが,整容と機能のバランス,新しい治療法の導入など外科医の考え方や技術が,手術の結果にかなり影響する.ここでは一般的な手術法と筆者らの考えと手術法を,口唇裂・唇裂・顎裂についてそれぞれ述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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