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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻3号

1999年03月発行

連載 産婦人科キーワード・28

遺伝子刷り込み(ゲノム刷り込み)

著者: 中堀豊1

所属機関: 1徳島大学公衆衛生学

ページ範囲:P.318 - P.319

文献概要

語源
 雄性配偶子と雌性配偶子が受精して受精卵ができる.このとき受精卵にそれぞれの配偶子からもたらされる遺伝子は性染色体を除いて等価であり,同じように発生・分化や個体の維持に寄与するという考え方がメンデル遺伝学の基本の一つである.
 しかし現実には,いくつかの遺伝子においては,どちらの親からその遺伝子が由来したかによって働きが異なることが知られるようになった.この現象が遺伝子刷り込みである.これに対する英語名は主としてgenomic imprintingが使われるが,これ以外にもparental imprinting, genetic im—printing, gametic imprintingなどの用語が使われている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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