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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻4号

1999年04月発行

今月の臨床 婦人科外来

外来診察と検査

4.細胞診の基本手技

著者: 半藤保1 大野正文1 黒瀬高明1 塩田敦子1

所属機関: 1香川医科大学母子科

ページ範囲:P.398 - P.402

文献概要

●はじめに
 婦人科外来における細胞診の位置づけはきわめて高い.大学附属病院のような総合病院における婦人科細胞診検体数は,中検で取り扱う細胞診標本数の50〜70%を占めるほど,よく利用されている.細胞診そのものが簡便,安価で信頼性が高く,しかも患者に与える侵襲が少ないうえに臨床的応用価値が高いためである.ただし,後述するように,その採取方法を誤らず,指定された検体処理を行い,かつ細胞診指導医,細胞検査士などの有資格者が鏡検をするのでなければ,精度の保証はない.
 以下,婦人科外来における細胞診の基本的事項について概説する.なお,細胞診には腫瘍細胞を検出するための細胞診と,内分泌細胞診がある.後者は原則として腟側壁中央,下1/3からヘラで採取し,主としてエストロゲンによる扁平上皮細胞の増生,成熟をみるのであるが,ここでは省略する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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