icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻4号

1999年04月発行

今月の臨床 婦人科外来

婦人科腫瘍患者の診療

1.子宮筋腫

著者: 小西郁生1

所属機関: 1信州大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.458 - P.463

文献概要

外来における子宮筋腫の臨床診断
 子宮筋腫はきわめて頻度の高い腫瘍であり,その内診所見によって容易に診断されるものと考えられている.また良性腫瘍であることから,その臨床的取り扱いも,症状の有無を考慮し,手術療法,GnRHアナログによる保存的治療,または経過観察のいずれかが選択されている.ところが,実際には「子宮筋腫」と考えた腫瘤のなかに組織学的に異なる種々の疾患が含まれている可能性があり,まれに悪性腫瘍も存在する.最近では「子宮筋腫」と診断しGnRHアナログ療法を行い,その後に平滑筋肉腫と判明し予後も不良であった症例も報告されている.したがって,「子宮筋腫」という臨床診断は,内診だけでなく超音波やMRIなどの画像診断を活用しながら慎重に行うことが重要である(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら