文献詳細
今月の臨床 婦人科外来
婦人科腫瘍患者の診療
文献概要
外来における子宮筋腫の臨床診断
子宮筋腫はきわめて頻度の高い腫瘍であり,その内診所見によって容易に診断されるものと考えられている.また良性腫瘍であることから,その臨床的取り扱いも,症状の有無を考慮し,手術療法,GnRHアナログによる保存的治療,または経過観察のいずれかが選択されている.ところが,実際には「子宮筋腫」と考えた腫瘤のなかに組織学的に異なる種々の疾患が含まれている可能性があり,まれに悪性腫瘍も存在する.最近では「子宮筋腫」と診断しGnRHアナログ療法を行い,その後に平滑筋肉腫と判明し予後も不良であった症例も報告されている.したがって,「子宮筋腫」という臨床診断は,内診だけでなく超音波やMRIなどの画像診断を活用しながら慎重に行うことが重要である(図1).
子宮筋腫はきわめて頻度の高い腫瘍であり,その内診所見によって容易に診断されるものと考えられている.また良性腫瘍であることから,その臨床的取り扱いも,症状の有無を考慮し,手術療法,GnRHアナログによる保存的治療,または経過観察のいずれかが選択されている.ところが,実際には「子宮筋腫」と考えた腫瘤のなかに組織学的に異なる種々の疾患が含まれている可能性があり,まれに悪性腫瘍も存在する.最近では「子宮筋腫」と診断しGnRHアナログ療法を行い,その後に平滑筋肉腫と判明し予後も不良であった症例も報告されている.したがって,「子宮筋腫」という臨床診断は,内診だけでなく超音波やMRIなどの画像診断を活用しながら慎重に行うことが重要である(図1).
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