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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻4号

1999年04月発行

今月の臨床 婦人科外来

婦人科腫瘍患者の診療

5.子宮体癌

著者: 蔵本博行12 今井愛2 上坊敏子1

所属機関: 1北里大学医学部産婦人科 2北里大学大学院医療系研究科

ページ範囲:P.484 - P.487

文献概要

●はじめに
 本邦における子宮体癌の頻度は,1970年代前半には約5%であった.しかし近年,症例数,子宮癌のなかに占める頻度ともに上昇しつつある.日産婦婦人科腫瘍委員会の集計では,1983年には976例であった報告症例が1993年には2,068例になり,子宮癌のなかでの頻度も15.2%から32.3%にまで上昇している(図1).このような状況を背景に1988年からは老人保健法(以下,老健法)による内膜細胞診を用いた子宮体癌検診もスタートするなど子宮体癌の診断,治療は産婦人科医にとって最も大きな課題となっているといっても過言ではないであろう.そこでこの項では,子宮体癌患者の婦人科外来での診断手順の進め方,検査方法,治療のポイントについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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