臨床婦人科産科53巻4号

1999年04月発行

今月の臨床 婦人科外来 内分泌疾患・不妊症患者の診療

5．精液検査

著者： 高栄哲¹ 並木幹夫¹

所属機関： ¹金沢大学医学部泌尿器科

ページ範囲：P.516 - P.519

●はじめに
　精液検査の基本は形態的な所見より始まる．そのパラメーターは精液量，精子数，精子運動率，精子奇形率が従来より施行されてきた．しかし．これらのみから受精能を評価することは困難であり，近年さまざまな精子機能検査も開発されてきた．
　本稿では精液検査を①一般精液検査，②精子機能検査，③コンピューターを利用した自動分析，に分けて概説する．