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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻4号

1999年04月発行

文献概要

今月の臨床 婦人科外来 内分泌疾患・不妊症患者の診療

9.AIHのタイミングと方法

著者: 後藤栄1 廣瀬雅哉1 野田洋一1

所属機関: 1滋賀医科大学産科婦人科

ページ範囲:P.538 - P.541

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●はじめに
 人工授精(artificial insemination)とは,妊娠を目的に,性交によらず人工的に精子(精液)を女性性管内に注入することをいう.何らかの原因によって卵子への到達精子濃度が低下することが不妊原因となっている場合,腟より上流の女性性管内に直接精子を注入することにより確率的に卵子に到達する精子濃度を上昇させようとするものである.人工授精は注入精子の提供者が配偶者かどうかにより2種類に大別される.すなわち夫の精子を用いるものを配偶者間人工授精(artificialinsemination with husband's semen:AIH),夫以外の提供者の精子を用いるものを非配偶者間人工授精(artificial insemination with donor'ssemen:AID)とよぶ.本稿ではとくにAIHついて解説をする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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