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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻4号

1999年04月発行

今月の臨床 婦人科外来

主要薬物療法

4.経口避妊薬

著者: 福田淳1 田中俊誠1

所属機関: 1秋田大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.568 - P.573

文献概要

●はじめに
 1997年にはわが国においても低用量ピルが認可される動向にあったが,1998年イギリスにおいて環境ホルモンとピルに関する報告が出されてから,再び慎重論が取り沙汰され,またしても認可が遅れる雲行きにある.また世論調査においてもわが国ではピルの服用を望む婦人は少なく,日本における避妊法の知識の普及や教育がいまだ徹底されていない.諸外国ではピルによる避妊法についての情報が古くから集積されている.その変遷の歴史は,血栓症などの副作用をいかに軽減させるかという一点に集約されている.そのため大きく分けて,①ステロイドの量の問題,②新しいステロイド剤の開発,③ステロイドの投与方法の問題,を解決していく必要があった.
 1960年代から1970年代にかけてはエストロゲンの減量について,1970年代から1980年代にかけてはプロゲステロンの減量について,そして1980年以降は新しいプロゲステロン剤の開発,投与方法についての検討が精力的になされてきている.それらについての検討の結果,低用量ピルが世界的に主流になっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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