文献詳細
今月の臨床 婦人科外来
主要薬物療法
文献概要
●はじめに
1997年にはわが国においても低用量ピルが認可される動向にあったが,1998年イギリスにおいて環境ホルモンとピルに関する報告が出されてから,再び慎重論が取り沙汰され,またしても認可が遅れる雲行きにある.また世論調査においてもわが国ではピルの服用を望む婦人は少なく,日本における避妊法の知識の普及や教育がいまだ徹底されていない.諸外国ではピルによる避妊法についての情報が古くから集積されている.その変遷の歴史は,血栓症などの副作用をいかに軽減させるかという一点に集約されている.そのため大きく分けて,①ステロイドの量の問題,②新しいステロイド剤の開発,③ステロイドの投与方法の問題,を解決していく必要があった.
1960年代から1970年代にかけてはエストロゲンの減量について,1970年代から1980年代にかけてはプロゲステロンの減量について,そして1980年以降は新しいプロゲステロン剤の開発,投与方法についての検討が精力的になされてきている.それらについての検討の結果,低用量ピルが世界的に主流になっている.
1997年にはわが国においても低用量ピルが認可される動向にあったが,1998年イギリスにおいて環境ホルモンとピルに関する報告が出されてから,再び慎重論が取り沙汰され,またしても認可が遅れる雲行きにある.また世論調査においてもわが国ではピルの服用を望む婦人は少なく,日本における避妊法の知識の普及や教育がいまだ徹底されていない.諸外国ではピルによる避妊法についての情報が古くから集積されている.その変遷の歴史は,血栓症などの副作用をいかに軽減させるかという一点に集約されている.そのため大きく分けて,①ステロイドの量の問題,②新しいステロイド剤の開発,③ステロイドの投与方法の問題,を解決していく必要があった.
1960年代から1970年代にかけてはエストロゲンの減量について,1970年代から1980年代にかけてはプロゲステロンの減量について,そして1980年以降は新しいプロゲステロン剤の開発,投与方法についての検討が精力的になされてきている.それらについての検討の結果,低用量ピルが世界的に主流になっている.
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