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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻5号

1999年05月発行

今月の臨床 PCO症候群を斬る

総論

2.PCO症候群はなぜ難治か

著者: 青野敏博1 苛原稔1 東敬次郎1

所属機関: 1徳島大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.654 - P.658

文献概要

 多嚢胞性卵巣(PCO)症候群の存在は1935年にSteinとLeventhal1)により報告され,その際に楔状切除術により排卵が起こることが記載されていた.その後の調査では,成熟期婦人の1〜4%に認められ,不妊・内分泌外来でしばしば遭遇する.ホルモン測定により各種の内分泌異常が発見された.
 本症の治療としては,卵巣の楔状切除術は効果が長続きせず,腹腔内癒着が起こりやすい.排卵誘発剤のクロミフェンは効果が不十分で,hMG—hCG療法では卵巣過剰刺激症候群(OHSS)や多胎妊娠などの副作用を発生しやすい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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