文献詳細
今月の臨床 PCO症候群を斬る
総論
文献概要
多嚢胞性卵巣(PCO)症候群の存在は1935年にSteinとLeventhal1)により報告され,その際に楔状切除術により排卵が起こることが記載されていた.その後の調査では,成熟期婦人の1〜4%に認められ,不妊・内分泌外来でしばしば遭遇する.ホルモン測定により各種の内分泌異常が発見された.
本症の治療としては,卵巣の楔状切除術は効果が長続きせず,腹腔内癒着が起こりやすい.排卵誘発剤のクロミフェンは効果が不十分で,hMG—hCG療法では卵巣過剰刺激症候群(OHSS)や多胎妊娠などの副作用を発生しやすい.
本症の治療としては,卵巣の楔状切除術は効果が長続きせず,腹腔内癒着が起こりやすい.排卵誘発剤のクロミフェンは効果が不十分で,hMG—hCG療法では卵巣過剰刺激症候群(OHSS)や多胎妊娠などの副作用を発生しやすい.
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