icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻5号

1999年05月発行

今月の臨床 PCO症候群を斬る

症状

2.月経異常と不妊

著者: 久保田俊郎1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.666 - P.669

文献概要

 多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovary syn—drome:PCOS)は,排卵障害に基づく月経異常,不妊,男性化,肥満などの症状を呈する症候群であり,卵巣には卵胞の多嚢胞性変化や内莢膜細胞層・間質細胞の増殖などの形態的変化が認められる.PCOSの病態生理の特徴は,視床下部—下垂体—卵巣系,副腎系の内分泌的悪循環であるといわれているが,その詳細はいまだ明らかではない1).本邦のPCOSの症状の特徴として,欧米に比較して多毛などの男性化や肥満が少なく,月経異常が中心であることより2),本稿ではとくにPCOSにおける月経異常と不妊に関して解説したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら