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今月の臨床 PCO症候群を斬る 治療
2.不妊の治療 4)GnRHパルス療法
著者: 東敬次郎1 苛原稔1 青野敏博1
所属機関: 1徳島大学医学部産科婦人科
ページ範囲:P.706 - P.709
文献購入ページに移動1980年にLeyendeckerら1)は,視床下部性排卵障害婦人に90分ごとにGnRH(gonadotropinreleasing hormone)を10〜15μgずつ静注し排卵を誘発することに成功し,新しい治療法としてGnRHパルス療法を導入した.このGnRHパルス療法はPCOS症例に有効であろうか.残念ながらGnRHパルス療法はPCOSには効果が低いとする報告が多い.本稿では,PCOSにおけるGnRHパルス療法の効果を再検討するとともに,われわれの開発したFSH-GnRHパルス療法の有用性についても解説する.
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