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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻5号

1999年05月発行

文献概要

今月の臨床 PCO症候群を斬る 予後

1.月経異常の長期予後

著者: 原田省1 寺川直樹1

所属機関: 1鳥取大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.718 - P.719

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 PCO症候群は,無月経,不妊,多毛,肥満などの多様な症状を呈する臨床症候群である.その病因に関してはすべてが明らかとなっているわけではなく,したがって根本的な治療法はない.PCO症候群患者は排卵障害による不妊を訴えて外来を受診するものが多い.排卵誘発に際しては,多数の卵胞が発育して過剰排卵が起こりやすく,多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群(OHSS)発症のハイリスク群となっている.思春期女性に発症したPCO症候群が,性成熟期を経て更年期に至るnaturalhistoryや長期予後に関する報告は少ない.本稿では,PCO症候群の月経異常の長期予後について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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