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連載 産婦人科キーワード・30
着床前診断
著者: 苛原稔1
所属機関: 1徳島大学
ページ範囲:P.731 - P.731
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着床前診断は,体外受精—胚移植法と遺伝子診断法の技術を組み合わせ,体外培養中の初期胚(4〜8細胞期)から全能性を有する時期に一部(1〜2個)を採取し(胚生検),PCR法やFISH法を用いて遺伝子診断した後,正常胚を子宮に移植して妊娠を図る出生前診断法の一つである.
遺伝子診断には,大別して性別診断,単一遺伝子異常診断,染色体異常診断がある.伴性遺伝疾患に対する性別診断が最も多く実施されているが,半分の確率で正常男児を廃棄することになる.そこで,最近は疾患遺伝子の診断が増えている.しかし,疾患遺伝子は単純ではなく,確実な診断が可能な疾患は限られている.
着床前診断は,体外受精—胚移植法と遺伝子診断法の技術を組み合わせ,体外培養中の初期胚(4〜8細胞期)から全能性を有する時期に一部(1〜2個)を採取し(胚生検),PCR法やFISH法を用いて遺伝子診断した後,正常胚を子宮に移植して妊娠を図る出生前診断法の一つである.
遺伝子診断には,大別して性別診断,単一遺伝子異常診断,染色体異常診断がある.伴性遺伝疾患に対する性別診断が最も多く実施されているが,半分の確率で正常男児を廃棄することになる.そこで,最近は疾患遺伝子の診断が増えている.しかし,疾患遺伝子は単純ではなく,確実な診断が可能な疾患は限られている.
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