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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻7号

1999年07月発行

文献概要

今月の臨床 胎児へのlife line臍帯 臍帯の基礎

2.臍帯血管内皮細胞の役割

著者: 高木耕一郎1 村岡光恵1 黒島淳子1

所属機関: 1東京女子医科大学附属第二病院産婦人科

ページ範囲:P.889 - P.891

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 臍帯は胎盤を母体・胎児間のインターフェースに例えると,胎盤と胎児をつなぐライフラインということができるが,その機能については明らかにされておらず,成書をみても解剖学的な記載にとどまっている.一方,近年,内科を中心として血管内皮細胞の役割に関する研究が長足の進歩を遂げているが,それら研究の多くにおいてヒト血管内皮細胞として培養ヒト臍帯静脈血管内皮細胞(human umbilical vein cells:HUVEC)が用いられている.したがって,これらの研究より得られた結果は,正しくは胎児,それも臍帯という特殊な構造に含まれる血管内皮に関するものであることは興味深い.現時点では,これまでにHUVECを用いて得られた知見が,すべて胎児期,あるいは胎児循環における臍帯血管内皮細胞の機能を反映しているかどうかは定かではないが,本稿ではとくに血管収縮に関与する因子について概説したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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