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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻7号

1999年07月発行

今月の臨床 胎児へのlife line臍帯

臍帯の基礎

3.臍帯血流の生理

著者: 池田智明1

所属機関: 1宮崎医科大学産婦人科

ページ範囲:P.892 - P.895

文献概要

 臍帯は,物質交換やホルモン産生の場所である胎盤と胎児の間を結ぶ,まさに生命線である.臍帯血流の生理は,ヒツジ胎仔を使った動物実験やヒトの胎盤還流実験により研究されてきたが,胎児生命への重要性のわりには,まだ解明されていないことが多い.
 臍帯血流量は,妊娠後期のヒト胎児では110〜125ml/min/kgといわれ,心拍出量(450ml/min/kg)の25〜30%にあたる.この体重当たりの値は,妊娠後半期では比較的一定であり,妊娠が進行するにつれて,胎児の体重増加とともに臍帯血流量も増加する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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