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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻7号

1999年07月発行

文献概要

今月の臨床 胎児へのlife line臍帯 臍帯の臨床

2.臍帯圧迫と脳障害

著者: 伊藤隆志1 片桐千恵子1

所属機関: 1博愛病院産婦人科

ページ範囲:P.905 - P.907

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 成熟児の脳性麻痺が減少してきた現在,相対的に未熟児の脳性麻痺の数はむしろ増加しているとさえいわれている.その多くを脳室周囲白質軟化(PVL)が占めている.PVLは出生後だけでなく出生前にも発生するとされている.出生前発症PVLの原因と臍帯異常の関連性が注目されている.ここでは臍帯をクランプすることにより脳障害が起こるのか,どのようなクランプの方法で起こるのか,その機序はどうなのかなどに関する動物実験,および臍帯異常と出生前発症PVLに関連性が認められたとするわれわれの臨床成績について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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