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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻7号

1999年07月発行

今月の臨床 胎児へのlife line臍帯

臍帯の臨床

5.臍帯辺縁付着,卵膜付着

著者: 水谷隆洋1 末原則幸1

所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター産科

ページ範囲:P.916 - P.918

文献概要

 臍帯は,胎盤で交換された物質や酸素などを胎児に輸送する大切なルートであり,臍帯の胎盤への付着部に異常があった場合,さまざまな周産期異常の原因となることは,容易に理解できる.臍帯の胎盤付着部位は,その位置によって,中心,側方,辺縁,卵膜付着に分類される.臍帯は,通常は胎盤の中心あるいは側方に付着するが,まれに辺縁付着(marginal insertion),卵膜付着(vela—mentous insertion)となり,この両者は,とくに卵膜付着では,臍帯付着異常として周産期罹病率が高いとされている.本稿では,臍帯付着異常について諸家の報告をレビューするとともに,大阪府立母子保健総合医療センターで経験した過去17年間の症例における臍帯付着異常の臨床的特徴について検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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