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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科53巻7号

1999年07月発行

今月の臨床 胎児へのlife line臍帯

臍帯の臨床

7.過短臍帯・過長臍帯

著者: 今中基晴1 中井祐一郎2

所属機関: 1大阪市立大学看護短期大学部 2大阪市立大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.923 - P.925

文献概要

 臍帯は胎児付属物の一つであり,胎児のライフラインとして重要な役割を果たしている.その長さは通常50〜60cmであるが,個体差が大きく,臍帯がほとんどないachordiaから3mに達する長いものまでさまざまである.臍帯長の正常範囲として一定の基準はなく,25〜70cm,25〜75cm,30〜90cm,20〜100cm,30〜120cmなど種々の基準が用いられている.産科婦人科用語解説集(日本産科婦人科学会編)では,過短臍帯は25cm以下,過長臍帯は70cm以上と記されている.臍帯長は妊娠週数とともに長くなるが,妊娠35週以降,その伸びは鈍化する.妊娠20〜21週で32.4±8.6cm,妊娠30〜31週で47.6±11.3cm,妊娠40〜41週で59.6±12.6cmとなる(表1)1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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