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文献概要
症例
メソトレキセート(MTX)投与により保存的に治療し得た卵管間質部妊娠の1例
著者: 伊藤誠1 杉浦智子1 永田文隆1 松原英孝1 野村祐久1 千原啓1
所属機関: 1聖霊病院産婦人科
ページ範囲:P.1095 - P.1098
文献購入ページに移動症例は38歳1回経妊1回経産婦で,無月経9週3日に下腹部痛と血性帯下を主訴に受診した.経腟超音波にて左卵管角部に胎嚢様エコーを認めたため間質部妊娠を強く疑った.まず子宮内容清掃術を行い絨毛の存在しないことを確認し,続けて腹腔鏡で左卵管間質部妊娠と診断し,MTX10mg局注を行った.術後6日目に尿中hCG値の再上昇を認めたため,ロイコボリン併用でMTX300mgの全身投与を追加した.尿中hCG値が検出感度以下となった後second look laparoscopyを行い,両側卵管の通過性を確認した.術後約9か月で妊娠成立をみたが,子宮内胎芽死亡となった.
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