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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻1号

2000年01月発行

文献概要

今月の臨床 胎盤異常と臨床 妊娠後期の胎盤異常

2.巨大胎盤の原因と取り扱い

著者: 安日一郎1 石丸忠之1

所属機関: 1長崎大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.30 - P.34

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 胎盤は胎児由来臓器であり,その大きさは通常胎児の大きさに比例する.胎盤重量は厳密には臍帯や卵膜を含めて測るかどうかによって異なるが,正期産での胎盤重量は約450g(臍帯および卵膜を加えると500g)とされ,胎児体重の7分の1(6分の1)に相当する1).当科における正期産の正常発育単胎胎児約9,000例の胎盤重量(臍帯および卵膜を含む)は564±95g(平均±標準偏差)であった.本稿では巨大胎盤の臨床的意義について論じるが,巨大胎盤の明確な定義はない.先の教室での統計では,800g以上の胎盤は全体の3%,1,000g以上の胎盤は0.1%であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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