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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻1号

2000年01月発行

今月の臨床 胎盤異常と臨床

妊娠後期の胎盤異常

3.胎盤早期剥離の早期診断

著者: 小林隆夫1

所属機関: 1浜松医科大学産婦人科

ページ範囲:P.36 - P.39

文献概要

 常位胎盤早期剥離abruptio placentae(以下,早剥)は,妊娠20週以降で,正常位置付着胎盤が胎児娩出以前に子宮壁から部分的または完全に剥離し,重篤な臨床像を呈する症候群と定義される1,2).早期に診断・治療しないと胎児の救命率は悪く,DIC(播種性血管内血液凝固症候群dis—seminated intravascular coagulation)を必発し,急性腎不全などの臓器症状を併発することもまれではない.重篤な症例では診断は比較的容易であるが,軽症例を早期に診断することは通常困難である.本稿では,早剥の早期診断について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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