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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻1号

2000年01月発行

文献概要

今月の臨床 胎盤異常と臨床 産科異常と胎盤病理

2.絨毛膜羊膜炎の胎盤病理

著者: 飯原久仁子1 柴原純二2 坂本穆彦1

所属機関: 1杏林大学医学部病理学 2東京大学医学部病理学

ページ範囲:P.54 - P.56

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 早産では分娩週数の早い症例ほど,胎盤や卵膜に細菌感染を思わせる炎症所見(組織学的絨毛膜羊膜炎)が認められる頻度が高いことは,以前から指摘されていた1-3).現在では,早産の原因としての上行性細菌感染とその結果としての胎児感染についての対策が,管理上もっとも重要視されている.早産を含め,胎児の胎内死亡や子宮内発育遅延などの場合,胎児付属物である胎盤の病理学的検索が不可欠である.しかし,胎盤の形態学的異常と,児あるいは母体の臨床的な異常との対応が容易ではないことが少なくない.このため経験の集積がかならずしも標準的知識の普及には結び付いていないきらいがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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