icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻1号

2000年01月発行

原著

Add-back療法における結合型エストロゲン投与量調節の試み

著者: 星本和倫1 大藏健義1

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院産婦人科

ページ範囲:P.97 - P.101

文献概要

 最近では子宮筋腫や子宮内膜症に対し,Gn-RHagonist(Gn-RHa)による内科的治療法が注目を浴びている.しかし,血中エストラジオール(E2)値の低下がもたらすいくつかの副作用が問題となる.これらの副作用に対し,エストロゲン補充療法の併用(add-back療法)が試みられている.一般的には結合型エストロゲン(CEE錠:プレマリン錠)0.625mgの連日経口投与法あるいは隔日経口投与法などがある.しかし,連日投与法では血中E2値が高くなり過ぎるし,隔日投与法ではCEE錠の体内薬物動態から考えて血中E2値の変動が大きすぎる.そこで今回われわれは,CEE錠(0.625mg)を粉砕して0.1,0.2,0.3,0.4,0.5mgのCEE細粒をそれぞれ作製し,これを用いてadd-back療法を試み,有効な成績を収めたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら