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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻11号

2000年11月発行

文献概要

臨床経験

準広汎子宮全摘出術における自動縫合器を用いた腟断端処理について

著者: 大山則昭1 木村菜桜子1 吉岡知巳1 高橋道1 太田博孝1 田中俊誠1

所属機関: 1秋田大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.1342 - P.1344

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 今回,われわれは準広汎子宮全摘出術における腟断端処理に自動縫合器を用いた症例を経験したので報告する.症例は44歳の経産婦で,過多月経を主訴に受診した.諸検査により子宮体癌の術前診断を得て本術式の適応となった.準広汎子宮全摘出術にて子宮を摘出した後,吸収性ステープルを使用する自動縫合器を用いて腟断端部を縫合した.
 現在まで,腹式単純子宮全摘出術の腟断端部縫合に自動縫合器を用いた報告が散見される.しかし多くの場合,腹式単純子宮全摘出術においては腟管を露出することが少なく,自動縫合器を用いることは危険である.このことがこの縫合器が腹式単純子宮全摘出術に汎用されてこなかった理由と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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