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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻12号

2000年12月発行

文献概要

今月の臨床 ART最新情報—妊娠率向上のために 凍結・胚移植・着床

5.エチレングリコールを用いたヒト凍結胚移植

著者: 山下正紀1 森布紀子1 福島護之2

所属機関: 1山下レディースクリニツク 2兵庫県立北部農業技術センター

ページ範囲:P.1414 - P.1417

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はじめに
 わが国におけるヒト胚の凍結ではプロパンディオール(以下,PROH)を用いた緩慢凍結法が一般的に行われ,これが主流となっている1).一方,ウシ胚の凍結においては以前より凍結保護剤にエチレングリコール(以下,EG)を使った緩慢凍結法が多くの施設で用いられており,実際EGによって凍結されたウシ胚が商業ベースで広く流通している.筆者らは,ウシの凍結胚移植の現場で行われているEGによる凍結法をヒト胚の凍結に応用し良好な成績を収めている.そこで,本稿において筆者らが行っているEGを凍結保護剤とし,エタノールを媒体としたプログラムフリーザーを用いた緩慢凍結法によるヒト胚凍結法の実際を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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