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今月の臨床 ART最新情報—妊娠率向上のために 凍結・胚移植・着床
5.エチレングリコールを用いたヒト凍結胚移植
著者: 山下正紀1 森布紀子1 福島護之2
所属機関: 1山下レディースクリニツク 2兵庫県立北部農業技術センター
ページ範囲:P.1414 - P.1417
文献購入ページに移動わが国におけるヒト胚の凍結ではプロパンディオール(以下,PROH)を用いた緩慢凍結法が一般的に行われ,これが主流となっている1).一方,ウシ胚の凍結においては以前より凍結保護剤にエチレングリコール(以下,EG)を使った緩慢凍結法が多くの施設で用いられており,実際EGによって凍結されたウシ胚が商業ベースで広く流通している.筆者らは,ウシの凍結胚移植の現場で行われているEGによる凍結法をヒト胚の凍結に応用し良好な成績を収めている.そこで,本稿において筆者らが行っているEGを凍結保護剤とし,エタノールを媒体としたプログラムフリーザーを用いた緩慢凍結法によるヒト胚凍結法の実際を紹介する.
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