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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻12号

2000年12月発行

文献概要

連載 OBSTETRIC NEWS

経口中絶薬RU−486,米国で認可

著者: 矢沢珪二郎1

所属機関: 1ハワイ大学

ページ範囲:P.1431 - P.1431

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 米国の食品薬品局(Food and Drug Adminis—tration:FDA)は最近,経口投与により使用できる妊娠中絶薬の発売と使用を認可した.これはRU−486(一般名はmifepristone,その商品名は米国ではMifeprex®)という名で知られている薬で,フランスのRoussel-Uclaf社(この頭文字を取ってRU)により開発されたものである.すでにヨーロッパでは50万件以上に使用されているといわれる.米国では約1万件のテスト使用がなされ,今回リベラルなクリントン政権下で認可された次第である.
 RU−486は妊娠維持に必要なプロゲステロンの受容体をブロックするものである.その使用法は概略すると以下のようになる(FDAのプロトコールによる).妊娠中絶のためには合計3回の診察が必要である.また,この方法が有効なのは妊娠の持続期間が最終月経後49日まで,それ以後は従来の手術的方法を取るように推奨されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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