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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻12号

2000年12月発行

文献概要

臨床経験

卵巣未熟奇形腫12例の臨床的検討

著者: 朝野晃1 石垣展子1 早坂篤1 丹野治郎1 藤田信弘1 大井嗣和1 明城光三1 和田裕一1

所属機関: 1国立仙台病院産婦人科

ページ範囲:P.1434 - P.1437

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 卵巣未熟奇形腫12例を対象として臨床的検討を行った.患者の年齢は15〜30歳で,平均年齢は21.5歳であった.主訴は腹部腫瘤と腹部腫瘍,腹痛が多かった.臨床進行期は11例がⅠa期で1例はgliomatosis peritoneiを認めるⅢb期であった,腫瘍重量は230〜3,470gであり,全例片側発生で左右差は認めなかった.手術は,患側の腫瘍核出術を3例,患側の卵巣摘出を1例,患側の付属器切除を8例に行い,対側卵巣の楔状切除を7例に行った.全例,妊孕性は保存した.また,治療後の出産例は12例中2例であった.転帰は,1年以上観察可能だった10例には再発は認めなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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