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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻2号

2000年02月発行

今月の臨床 ホルモン療法のピットフォール—あなたの方法は間違っていませんか

月経異常の治療

3.機能性出血にプレマリン静注は

著者: 石原理1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター産婦人科

ページ範囲:P.124 - P.125

文献概要

 機能性出血は,妊娠や器質的な病変が明らかでない子宮内膜からの異常出血を総称する病態である(表1).しかし実質的には,卵胞発育や排卵の異常にともない卵巣における性ステロイドホルモン産生が十分でないために起こる子宮内膜からの異常出血と考えてよい.したがって,排卵障害のある症例以外に,思春期から性成熟期,あるいは性成熟期から更年期への移行時期にみられることが多い.また,内分泌的にみると,少量のエストロゲンが持続的に存在することに起因する場合(破綻出血estrogen break-through bleeding)と,エストロゲンが何らかの理由で低下することに起因する場合(消退出血estrogen withdrawalbleeding)に分類される.
 いずれの場合も,その治療は原則としてホルモン療法となるが,薬剤や投与量,投与法の選択が適切でないと十分な治療効果が得られないこととなる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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