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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻2号

2000年02月発行

文献概要

今月の臨床 ホルモン療法のピットフォール—あなたの方法は間違っていませんか 月経異常の治療

7.月経を早めるためのホルモン投与の時期は

著者: 岩崎信爾1 齋藤裕1

所属機関: 1昭和大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.132 - P.133

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 女性の社会進出により,出張や旅行,運動競技会への参加,受験などの種々の理由で月経時期の変更を目的に産婦人科外来を受診する患者はきわめて多い.よって臨床産婦人科医において月経時期の変更は必要不可欠な治療法の一つである.今回,月経周期の変更におけるピットフォールを示しながら正しい治療法を解説していきたい.
 正常月経周期における子宮内膜は排卵に伴う卵巣からのステロイドホルモンの変化により増殖期内膜から分泌期内膜へと変化し,やがてステロイドホルモンの低下とともに機能層が基底層より出血を伴いながら剥離(消退出血)をする.また卵巣性のステロイドホルモンは視床下部や下垂体に作用し,下垂体前葉からのゴナドトロピンの分泌をコントロール(feed back)している.月経時期変更法は上記反応を利用して行われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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