icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻2号

2000年02月発行

今月の臨床 ホルモン療法のピットフォール—あなたの方法は間違っていませんか

不妊治療

2.クロミフェンの増量,長期投与は

著者: 木元正和1 深谷孝夫1

所属機関: 1高知医科大学産科婦人科

ページ範囲:P.138 - P.140

文献概要

 クエン酸クロミフェン(CC)は排卵誘発の第1選択薬で,無排卵性周期・希発月経・第1度無月経などに対して広く用いられている薬剤である.CCはエストロゲン受容体の拮抗剤であり,その特性を利用し視床下部からのGn-RH産生を増加させる.さらにGn-RHが脳下垂体性腺刺激ホルモン分泌を促進することにより卵胞が成熟する.CC投与時に留意すべき点は,CCはエストロゲン受容体の拮抗剤で視床下部以外にエストロゲンが作用すべき部位にも影響を与えることである.CC治療では高排卵率にもかかわらず妊娠率が低く,漫然と投与を続けることは望ましくない.本稿では,CC治療時に陥りやすいピットフォールおよび解決法ついて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら