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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻2号

2000年02月発行

文献概要

今月の臨床 ホルモン療法のピットフォール—あなたの方法は間違っていませんか 不妊治療

5.PCOSへのゴナドトロピン療法は

著者: 髙橋健太郎1 岡田正子1 宮﨑康二1

所属機関: 1島根医科大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.146 - P.149

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 多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovary syn—drome:PCOS)に対する排卵誘発は薬物療法として内因性のゴナドトロピン(Gn)分泌を促すクロミフェン(CL)療法と外因性Gn療法があり,外科治療としては古典的な開腹卵巣楔状切除術があるが,術後の卵管性癒着の問題があり,近年では腹腔鏡下手術療法が行われている.日常の診療においては,CL療法が第一選択とされているが,CL無効なPCOSが多いのも事実であり,Gn療法が安易に選択されている.しかし,PCOSでは卵胞発育のコントロールが難しく,重篤な卵巣過剰刺激症候群(ovarian hyperstimulation syn—drome:OHSS)や多胎妊娠がしばしば起こり,これらの副作用防止がPCOSのGn療法で最も重要な課題である.
 今回はPCOS症例にGn療法を行い,OHSSと多胎妊娠をきたした実例を基にPCOSのGn療法の問題点と適切な治療法について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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