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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻2号

2000年02月発行

今月の臨床 ホルモン療法のピットフォール—あなたの方法は間違っていませんか

その他

4.ブロモクリプチンの副作用軽減法は

著者: 綾部琢哉1 森宏之1

所属機関: 1帝京大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.179 - P.179

文献概要

 高プロラクチン血症に対する薬物療法として現在用いられているドパミン作動薬には,メシル酸ブロモクリプチンとテルグリドがあるが,いずれも麦角アルカロイドである.麦角アルカロイドはリゼルグ酸を骨格としてもち,その骨格や側鎖を修飾することにより得られる誘導体はさまざまな作用をもつ1).これはそれら誘導体の基本構造がノルアドレナリン,ドパミン,セロトニンなどの生体アミンの構造と類似性をもつため,それらの受容体と結合し,作動薬,部分作動薬,拮抗薬などとして作用するためと考えられる.
 たとえば,エルゴタミンやエルゴトキシンは強力な平滑筋刺激薬で血管・子宮を収縮させ,α受容体を遮断する.メシル酸ジヒドロエルゴタミンは片頭痛や起立性低血圧の薬剤として,メシル酸ジヒドロエルゴトキシンは脳循環改善薬として,マレイン酸メチルエルゴメトリンは子宮収縮薬として,それぞれ臨床応用されており,LSDは向精神作用を有する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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