文献詳細
連載 誌上Debate・9
進行卵巣癌における傍大動脈リンパ節郭清の是非
著者: 落合和徳1 武田佳彦2
所属機関: 1東京慈恵会医科大学産婦人科 2前東京女子医科大学
ページ範囲:P.300 - P.307
文献概要
卵巣癌患者の約半数は進行したIII,IV期で発見されるが,腹腔内病変のコントロールが困難であった時代はリンパ節転移やその対応をいかにするかは問題にならなかった.しかし初回手術時になるべく多くの腫瘍組織を切除し,残存腫瘍を小さくすることが予後改善につながることが明らかとなり,さらにadjuvant chemotherapyの進歩により,腹腔内病変のコントロールが可能となったことから,後腹膜リンパ節病変もあらためて見直されてきた.
掲載誌情報