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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科54巻4号

2000年04月発行

今月の臨床 生殖内分泌と不妊診療の最新データ

性成熟期

4.機能性子宮出血

著者: 堂地勉1

所属機関: 1鹿児島大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.412 - P.415

文献概要

 機能性子宮出血(functional/dysfunctional uterine bleeding)の定義は必ずしも統一されていないが,「妊娠,腫瘍,炎症,外傷などの器質性出血および月経出血を除いた内分泌機能異常に由来する子宮出血」とわれわれは考えている.産科婦人科用語解説集には血液疾患によるものも含むとしてあるが,血液疾患による子宮出血を機能性子宮出血に含めることには疑問がある.本来,機能性子宮出血は内分泌系の不協和,とりわけ視床下部—下垂体—卵巣系の機能異常による出血を想定したものであることから1,2),性腺以外の内分泌疾患による子宮出血を機能性子宮出血に含めるか否かも検討の余地がある.
 機能性子宮出血は器質性子宮出血(organic)に対応したものとしての機能性(functional)であり,さらに内分泌腺の機能失調によると考えればdysfunctionalといえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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